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平成21年10月、電波法の改正により、国内航行プレジャー船舶に国際VHFの搭載が非常に搭載しやすくなった。
実際には、第3級以上の海上特殊無線技士の資格者(ほとんどの場合はオーナーでしょう)がいれば
国際VHF船舶無線機搭載局として無線局の開局・運用が可能となったといえる。
(文中は、既存マリンVHFを"国内マリンVHF"とします)

それでは、現在運用されている既存の国内マリンVHF。それはどうだったのだろうか。
(以下、既知の事実を含む私見)
(国内マリンVHFは無線機が高い?)
国内マリンVHFは、周波数帯が国際VHFと同一のところをバンドプランによって割り当てられているが
国内マリンVHFが使用できるチャンネルが非常に少なく設定されていた為、無線機自体が特殊機能
(実際は機能制限ともとれるが)を装備せざるを得なかった。

よって、国内マリンVHFは、多機能、高性能とはいい難いものにもかかわらず、非常に高価格
ならざるを得なくなり、
無線機自体が非常に購入し辛い結果に陥っていたともいえよう。

(国内マリンVHFは運用内容に問題があった?)
国際VHFにも、国内マリンVHFにも共通の呼び出しの為のチャンネル(メインチャンやコールチャン)が
存在する(16ch-)が、同じ海を航行する貨物船や客船との直接交信するチャンネルをもて
なかった
為に、"繋がらない壁"があり、同じ海や航路など共有共存する船舶同士でありながら
互いに交信できない通信システム
ということで、逆に国内マリンVHF自体が孤立した存在に
なっていたともいえる。

たとえるなら、プレジャー船に国内マリンVHFが搭載していても、目の前の貨物船に直接(16ch以外
では)今ある危険を知らせることすらできないのだ。これってオカシクナイ???

(国内マリンVHFは出力制限による通信範囲が狭い?)
国内マリンVHFは上記でも触れたように、特殊無線機とも言えた為、非常に高価であったが、
それは高機能であるが為の高価な投資を必要とするものではく、特殊機能の少量生産品の為。

しかも、国内マリンVHFで発射可能な空中線電力は、免許にかかわらず5wである。
電波の特性上、マリンVHFの使用する周波数帯は電離層反射も見込めず、直線での見渡し範囲の
通信範囲となり、空中線電力の低い(5wなどの)パワーでは、いくら遮蔽物のない海上とはいえ
揺れる船舶でアンテナの位置が低い場所に設置されたときなどは、海面反射などでさらに電波の
到達範囲(通信範囲)は著しく狭く
なってしまうことがある。
(逆に見渡し範囲の広い山の頂上などは、近似周波数帯でも物凄く電波が飛ぶこともあるんだ!)

特に、島影の多い松島湾では、低い島を挟んだ影となるような海岸局や同条件の対岸の船舶局とさえ
繋がらないことも多い。しかも、そんな無線機自体でも20万円近くもしたりするのだ。
→50wの144MHzアマチュア無線機なんか2-3万で買えたりするのに。
(国内マリンVHF無線機が高いのはメーカーが儲けをむさぼって・・・高いのではない。ごく少量生産の為)



記の内容もあってか、投資額や縛りが多い割りに利用価値に疑問が多い傾向にある
国内マリンVHFの運用者は徐々に減りつつあり、既存の船舶局の開局者も使用して
いる船舶局が少なくなればやめる・・・と、負のスパイラルで国内マリンVHFは一時の
開局者数からは確実に減少傾向にあるといえよう。
そして・・・現在に到っている訳である。


この状況を打開する
海上の安全を確保する為の無線通信手段は
国際VHFといえないだろうか?




では・・・国際VHFとはなんぞや?
基本的には、156MHz〜162MHz帯の周波数を使用し、海上航行船舶の安全、
入港・出航の連絡、遭難通信などに使用・運用される無線と、なりますが・・・
具体的な国内マリンVHFとの違いを表にすると・・・↓

国際VHF マリンVHF
割り当て周波数(MHz) 156-162 156-162
割り当てチャンネル数 最大57ch(基本10ch) 最大20ch(基本3ch)
主な通信の相手方 一般商船(貨物船、客船)
海岸局、(港湾通信、海上保安庁)他
僚船(プレジャーボート)
所属海岸局、巡視船
運営管理者 港湾管理者など 一般マリーナなど
主な利用者 一般商船(貨物船、客船)
海岸局(港湾通信、海上保安庁)他
レジャー目的の個人など
無線従事者の資格 国内運用の5w/第3級海上特殊無線技士
国内運用の25w/第2級海上特殊無線技士
国外運用/第1級海上特殊無線技士
第3級特殊無線技士以上
最大空中線電力 25w 5w
通信距離目安 50-80km/目安 10-30km/目安

ならば、具体的な国際VHFのメリットってナンなの???

(国際VHFは費用対効果が高い)
なんといっても国際基準
既に世界中で使用されている基準の無線機であるので、生産効果が高く
無線機本体が圧倒的に安い。
(固定機25wでも\29,800〜/バーデックススタンダード製GX1100J本体-技適証明書付)
日本国内で使用される場合には、並行輸入などの海外モデルをそのまま総務省開局申請に
使用できません。技術適合証明書のある国内モデルが現実的です。
それはやっぱり国際基準なので、
常に航行している貨物船や客船などは、既に国際VHFを搭載済。
・・・ということで直接交信も可能なのである。
通信の相手方が圧倒的に多いので、もしもの時も、
受信してもらえる可能性が飛躍的に高くなり、
直接レスキューもされやすい。
当然海上保安庁も常時ワッチ。
5w携帯型の国際VHF無線機は定期検査不要。
25w据付型であっても、国際VHFは定期検査は5年毎。
GPSと連動し、DSC機能が使用可能モデルもある。
→DSC機能とは、Digital Selective Callong の略で、船舶局及び海岸局の呼び出しに際して
  個別呼び出し、グループ呼び出し、一斉呼び出しの選択や、船舶からの遭難通報の発信の
  際に自船の位置情報を送信したり、他船のGPS情報を受信したりする機能。
DSC機能を利用するには第2級海上特殊無線技士の資格が必要です。
電波使用料年間400円(船舶局)→総務省電波使用料へリンク



法改正によってここまでの運用内容が違うとなると
あくまで私見ですが・・・
あえて断言しましょう。
国際VHFが搭載・運用可能となった今、
大幅に機能制限されて運用されていた
国内マリンVHFは、国際VHFと比較して
まったくメリットなしではないでしょうか???

国内マリンVHFは、そう遠くない将来・・・
いや、
間もなく駆逐されることとなるでしょう。
もはや時間の問題です。

つづきは・・・



上記文章は、一部を除いて2010/01/22現在での情報です。

また、この内容を作成するに当たり、その都度最新の注意と情報を収集してから行い
ましたが、施行されたばかりの法律で、各メーカー、所管から発信された情報も含め
一部情報が改正(修正)される、または正しく出ていない場合もござます。
その際は互興マリン中の島マリーナまでお知らせください。
国際VHFに限らず、無線通信とは、公共の電波を使用して、
その利便性を享受するも のです。
無線のルールとマナーを守りましょう。

→ルールマナーの参考(総務省-東海総合通信局/国際VHFの通信にあたって/PDF)
国際VHFに関しては、2010年より進行中の秘密のプロジェクトが進行中です。
(笑)
インターナショナルボートショー2012の頃には・・・(爆)
↓ ↓ ↓


ついに発表
互興マリンは東北唯一の国際VHFによる海岸局として海の安全に貢献します。


  (2010/12/20)
電源供給だけでNMEA位置データを送出する
GPSアンテナユニットセット発売
 



互興マリンはバーテックススタンダード製国際VHF無線機をお薦めいたしております。


GX5500J (QUANTAM)/25w据え置き型
DSC機能*1、Bluetooth(R)*2、秘話*3機能可能モデル
(第2級海上特殊無線技士以上の資格必要)

互興マリン中の島マリーナ
店頭展示中

アンテナセット
別途選択も可能

ホーンスピーカー
2200SW

アンテナケーブル
5〜20m/別途作成可

リモートアクセスマイク
CMP30

秘話ユニット
CVS2500

交流(AC)100v用電源
FP-32

外部スピーカー
MLS-300/ホワイト

外部スピーカー
MLS-300/ブラック

CMP30用延長ケーブル
CT-100/(7m)

付属マイク延長ケーブル
MEK-4/(7m)

埋込設置用ブラケット
MMB-84
Bluetooth(R)ヘッドセットキット/BTK-5
・国際VHF無線機を使用するためには海上特殊無線技師資格が必要です。
 詳しくは互興マリン中の島マリーナへ問合せください。
*1-GX5500JはDSC機能搭載済みです。ただしDSC機能を使用するためには、別途NMEA-0183(Ver2.0以降)の
   出力が可能なGPSシステムとの接続が別途必要です。
*2-Bluetooth(R)は登録商標です。また、この機能を使用するにはBKT-5、もしくは対応したユニットが別途必要です。
*3-秘話機能を使用するにはCVS2500が別途必要です。
   また、相手方もGX5500J+CVS2500などの秘話機能に対応した無線機である必要があります。

GX1100J (ECLIPSE)/25w据え置き型
DSC機能*1搭載モデル。
(第2級海上特殊無線技士以上の資格必要)

互興マリン中の島マリーナ
店頭展示中

アンテナセット
別途選択も可能

アンテナケーブル
5〜20m/別途作成可

埋込設置用ブラケット
MMB-84


GX1100Jはブラックも
お選びいただけます。

外部スピーカー
MLS-300/ブラック

外部スピーカー
MLS-300/ホワイト
・国際VHF無線機を使用するためには海上特殊無線技師資格が必要です。
 詳しくは互興マリン中の島マリーナへ問合せください。
*1-GX1100JはDSC機能搭載済みです。ただしDSC機能を使用するためには、別途NMEA-0183(Ver2.0以降)の
   出力が可能なGPSシステムとの接続が別途必要です。
→GX1100JはBluetooth(R)機能、秘話機能、外部ホーンスピーカーなどを使用した拡声器機能などはございません。
互興マリン中の島マリーナ
店頭展示中

HX851JL (BLUE WAVE GPS)/5w携帯型
GPS内蔵、DSC機能搭載モデル
(第3級海上特殊無線技士以上の資格必要)

防水スピーカーマイク
MH-73A4B

アルカリ電池ケース
FBA-38

リチウムイオン電池パック
FNB-V99LI /付属品

HX851JLはブラックも
お選びいただけます。

外部電源アダプター/12v
E-DC-19A /付属品
・国際VHF無線機を使用するためには海上特殊無線技士資格が必要です。
 詳しくは互興マリン中の島マリーナへ問合せください。
・HX851JLはGPS内蔵のDSC機能搭載済みです。別途GPS等の測位装置は必要ありません。
 ただしDSC機能を使用するためには、第2級海上特殊無線技士以上の資格が必要です。
互興マリン中の島マリーナ
店頭展示中

HX751JL (BLUE WAVE)/5w携帯型
(第3級海上特殊無線技士以上の資格必要)

防水スピーカーマイク
MH-73A4B

アルカリ電池ケース
FBA-38

リチウムイオン電池パック
FNB-V99LI /付属品

HX751JLはブラックも
お選びいただけます。

外部電源アダプター/12v
E-DC-19A /付属品
・国際VHF無線機を使用するためには海上特殊無線技士資格が必要です。
 詳しくは互興マリン中の島マリーナへ問合せください。
・HX751JLはGPS機能、DSC機能はございません。国際VHFの音声通信のみご利用いただけます。
詳しくは互興マリン中の島マリーナへ問合せください。

外部リンク
バーテックススタンダード
総務省
総務省-電波使用料
総務省-国際VHF利用に当たって(PDF)
総務省-無線局の電子申請・届出システム
総務省-東海総合通信局/国際VHFの通信にあたって-国際VHF無線機のルールとマナー
日本小型船舶検査機構-国際HVF搭載船舶の取り扱いについて

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